「お金の価値は年齢と共に低下する」
きっかけは一冊の本、『DIE WITH ZERO』。
その中にあったのが、「お金から引き出せる価値は、年齢と共に下がっていく」という考えです。
たとえば、20代での海外バックパック旅行と、70代でのクルーズ旅行。
どちらも“旅行”には違いありませんが、そこから得られる刺激、感動、体験の深さはまったく別物です。
若い頃の旅行なら、体力も好奇心もあります。
朝から晩まで歩き回り、ローカルな市場を覗いて、知らない国のバスに乗ってみたり、ちょっと怖いけど現地の人と話してみたり。
一回の旅の中で、何十個もの体験や発見を積み重ねることができるんです。
でも、70代になってからでは、同じ旅費をかけても、移動や行動に制限がつくことが多くなります。
観光はバスで回り、食事も胃にやさしいものを選び、アクティブな挑戦は避けてしまうかもしれない。
結果として、“1回の旅=1つの体験”にとどまってしまうこともあります。
つまり、同じ金額でも、若い頃は「経験の量」や「濃さ」が圧倒的に違うんです。
だからこそ、「今この瞬間にこそ、経験にお金を使う意味がある」──このメッセージが、強く胸に残りました。
貯金ばかりしていた自分に突き刺さった
これまでの僕は、どこかで「老後のために貯金しなきゃ」と思って、
とにかく節約、残業、倹約の毎日。
でも、その“老後”って本当に来るの?
仮に来たとして、今と同じ体力や好奇心が残っているの?
そんな疑問が頭をよぎってから、
「今しかできない経験にお金を使う」という視点にシフトしていきました。
経験が人生の質を変える
仕事を少しセーブして、友人と登山旅行に行ったり、
興味のあったカメラを買って写真に没頭してみたり。
お金は減るけれど、心は満たされる。
経験が人生の厚みを増してくれるんです。
そして不思議なことに、
“経験に投資する”ようになってから、仕事にも前向きに取り組めるようになりました。
「お金の使い方」は「人生の使い方」
DIE WITH ZEROの教えは、ただの消費推奨ではなく、
「自分の人生をどう使うか?」という問いかけでもあります。
お金を貯めることが目的ではなく、
人生という時間の中で、どんな瞬間を生きたいか?
そこにこそ、真の意味での“豊かさ”があるのだと気づかされました。
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