~『レンジ』に影響を受けて、私が始めた小さな挑戦~
「このままずっと同じ仕事を繰り返すだけの人生でいいのかな…」
そんな漠然とした不安を感じつつ、何となく働き続けていた私。
いわゆる“社畜”として、気づけば毎日同じ場所・同じ人・同じ仕事。
「でも、自分にはこれといった専門性もないし、転職なんて…」
そんな風に自分を縛っていた私にとって、
デイヴィッド・エプスタインの『レンジ 知識の「幅」が最強の武器になる』はまさに目からウロコの一冊でした。
「広く、浅く」はむしろ強みになる?
この本が教えてくれたのは、「ひとつの道を極めることだけが正解じゃない」という考え方。
私たちはつい、専門性=キャリアの正義、だと思い込んでしまいがちです。
でも実際には、成功者の多くは最初から専門家だったわけではなく、むしろたくさんの“寄り道”や“遠回り”をして、
いろんな経験を通じて「自分だけの軸」を育ててきたといいます。
変化の激しい現代では、一つの道に固執しすぎるリスクの方が大きい。
むしろ、複数の視点やスキルを持ち合わせた“幅広さ”こそが最大の武器になる――。
そんな新しい価値観に、私は深く共感しました。
ひとり旅に出てみた
まず私が始めたのは、前から気になっていた“ひとり旅”。
王道の観光地はもちろん
町の裏道や地元の商店街を歩いてみると、そこには静かだけど確かな“発見”がありました。
ぼーっと座ってみたり、ふと入った喫茶店で地元の人と会話したり。
それはまるで、“同じ道ばかり歩いていた人生のつまらなさ”に気づくような体験でした。
旅を通じて、人生の選択肢ってもっと自由でいいんだと感じたんです。
スキマバイトで「社会見学」してみた
次にチャレンジしたのが、スキマバイト
これまでとは全く違う業界・職種の現場に飛び込むのは少し勇気がいりましたが、
やってみたらまるで“大人の社会見学”のようで、とても新鮮でした。
- 居酒屋の開店準備
- 百貨店のイベント補助
- 倉庫内のピッキング作業 など…
それぞれの現場には、それぞれのルールや人間関係、工夫があり、
いつもの仕事では絶対に出会えない価値観に触れることができました。
まさに「世界が広がる」ような感覚。
働くという行為が、ちょっと楽しくなった気さえします。
「正解」より「実験」でいい
『レンジ』には「人生は実験だと思えばいい」という言葉も登場します。
最初から正解を選ぼうとするのではなく、
いろんなことを試して、間違えて、そこから学んでいく。
一見ムダに見えるようなことも、後になって意外な形で活きてくる。
だからこそ、“幅”のある人生が面白いんだなと今は思います。
おわりに:もっと自由に生きていい
私はいまだに「これが自分の天職だ!」と思えるものに出会っているわけではありません。
でも、旅をして、働き方を変えて、本を読んで。
それぞれの体験が、自分の「幅」を広げてくれている実感があります。
もしあなたも、「このままでいいのかな?」と感じているなら、
まずは小さな一歩から始めてみるのもいいかもしれません。
専門性がなくてもいい。遠回りでもいい。
人生は、試行錯誤の先に広がるものだと思います。


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